斎藤元彦・兵庫県知事=神戸市中央区で2023年12月23日、久保玲撮影

 日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は17日、兵庫県の斎藤元彦知事が県職員へのパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された後、斎藤知事と直接電話でやり取りしたことを明らかにした。斎藤知事は「パワハラについてはしていない」と否定したという。

 斎藤知事は2021年の知事選で自民党と維新の推薦を受けて初当選した。

 吉村氏は17日の定例記者会見で、「2人のやりとりなので詳細は控える」として、日時や具体的内容は明かさなかったが、斎藤知事から「強く注意することはあったけれども、いわゆるパワハラといわれるようなことはしていない」と聞いたと述べた。

 斎藤知事は「(選挙で)県民の負託を受けた」「一日一日と仕事をしっかりやっていくのが私の責任」などと一連の問題を受けての辞職を否定している。吉村氏はこうした斎藤知事の発言について「気持ちは分かるが、ちょっと違う」と苦言を呈し、「この問題に真摯(しんし)に向き合うとはどういうことか。一個一個の事案について、背景も含めて記憶の限り自分の言葉で説明し、事実を明らかにしていかないといけない」と述べた。【東久保逸夫】

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