小浜市長選挙が14日に告示され、20年ぶりの選挙戦に突入しています。元小浜市議会議員で新人の杉本和範氏(44)と、5期目の当選を目指す現職の松崎晃治氏(66)が激しい選挙戦を繰り広げています。それぞれの候補者が選挙戦を通じて訴える政策や戦い方を取材しました。
元市議会議員で新人の杉本和範氏(44)が掲げるスローガンは「潤う」。ふるさと納税を10億円まで増やす財政の改革や、子育て・教育支援による徹底した若者流出対策、北陸新幹線開業を見据えた小浜が持つ食文化や地場産業の資源を活かすブランド戦略など、「地域経済と市民が潤うまちづくり」を公約に掲げています。
杉本和範氏:
「16年ぶりの新市長誕生、新しい小浜市長を誕生させるのは、ここにいる皆さん、そして2万8000人の市民の皆さんです。皆さん1人1人が、本気で小浜の誇りを取り戻す。小浜が素晴らしいまちになってほしいという思いを形にしていく選挙です。皆さんの思いを、是非この杉本に託してほしい」
杉本氏は自らの強みを「市民との対話力」としています。相手候補と比べた若さと行動力で、市民が求める市政への転換を訴え、若者世代や無党派層の支持拡大を狙います。
一方、5選を目指す現職の松崎晃治氏(66才)が掲げるスローガンは「貫く」。結婚支援や奨学金支援など子育て・福祉政策の拡充、北陸新幹線・小浜京都ルートの早期着工実現を公約に掲げています。ルートを巡る議論が再燃する中、正念場を迎えたとも言える小浜・京都ルートの認可獲得には、現職の力が欠かせないとして、「新幹線を核としたまちづくり」を訴えます。
松崎晃治氏:
「今新幹線がそこまで来ようとしています。この1年、そしてこの4年が勝負です。今、石川県では米原ルートという声が出てきています。これを打ち払い、このまま小浜・京都ルートで駅をつくらなければいけない。小浜の駅、位置、ルートを早く公表させなければいけない。そのために私が先頭に立って頑張っていかなければいけない。それができるのは私だけです」
強みは4期16年の実績と人脈であると自覚する松崎氏。新幹線小浜京都ルートの早期全線開業を使命と位置づけ、組織票を中心に票の積み上げを狙います。
新人と現職がそれぞれ小浜市の将来像を語る市長選挙は、21日に投開票が行われます。
※松崎(まつざき)氏の「ざき」は立つさき
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