松江城近くの高層マンション計画をきっかけに景観を巡る議論が起きたのを受けて、松江市の上定市長は18日、景観基準の抜本的な見直しに着手する考えを明らかにしました。
松江市・上定市長
「近いうちに松江市から景観基準の見直しをお願いする、諮問する予定です。専門の委員会を設置し景観基準の見直しの検討をしていただくことを想定している」
上定市長は18日の定例会見でこのように述べ、景観基準の抜本的な見直しに向けた工程表・ロードマップを示しました。
松江市では、松江城近くで計画されている高さ約60m、19階建ての高層マンション建設について、景観審議会の一部の委員が「景観を妨げない」とした審議会の判断の撤回、審議のやり直しを求めるなど景観基準を巡る議論が起きたことから、市が見直しの方針を示していました。
会見の中で上定市長は、松江城天守からの眺望についての基準と松江城周辺の建物の高さ制限の基準を見直すため、市の景観審議会に専門委員会を新たに設置。眺望の基準は来年4月から、高さ制限の基準については2026年4月からの運用開始を目指して協議を進める考えを示しました。
松江市・上定市長
「高さの基準を設けて、これが松江らしい街並みを守ってきたという言い方になるが、高さの基準がかかっていないエリアで、マンションの高層建築の話があったということで、規制がかかっておらず、高層マンションの立地が可能になっている場所について、景観保全の観点で検討していく必要があるのではないか」
上定市長は、眺望基準について判断する地点を複数設けることや高さ制限の対象エリアの拡大が必要との考えを示しいて、「松江らしい景観」を守る基準を根本から見直す協議が始まります。
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