原爆資料館の展示更新に向けたワークショップが18日に長崎大学で開かれました。

若者や海外からの来館者にも分かりやすい展示にするには何が必要か。

学生たちがアイディアを出し合いました。

「私は来館者用の意見ノートを提案します」「お互いの考えを学び、尊重し合うことはおそらく平和に通じるだろう」

参加したのは長崎大学の学生 約60人です。

ワークショップは18日が2回目で、原爆資料館の展示更新に向けて利用者の視点を広く取り入れようと長崎市が開きました。

県外出身の学生も多く、事前に資料館を見学して感じた課題や改善策を発表しました。

「展示に3Dホログラムを用いることを提案します」「きのこ雲を説明するのにこの技術を使うと」「来館者は(展示を)理解しやすくなり、深く考えたり、忘れられない経験を得られると思う」

市が展示の見直しを検討しているのは、主に核兵器をめぐる国際情勢などを解説したり、原爆に関する映像などを上映したりするエリアです。

学生からは、来館者が展示の感想や平和への思いを共有する場を設ける、核兵器1発をコイン1枚に換算し、世界の核兵器の数を「重さ」で体感してもらうなどの案が出されました。

参加した学生(神奈川県出身)
「原爆の歴史を知ることは誰にでもできる。そこからどうしていくか、未来に向けて前向きな視点の展示がもう少し増えてほしい」

8月24日には公募で選ばれた市民など(中学生以上)を対象に、最後のワークショップが開かれます。

市は出された意見を基本設計に反映させたいとしています。

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