[選挙区序盤情勢 2024県議選6.16](2) 那覇市・南部離島区(2)

 沖縄県議選13選挙区のうち、定数11と最も規模が大きい那覇市・南部離島区。野党・自民からは3、中立・公明からは1、中立・維新からは1人の現職がそれぞれ立候補を表明している。県議会の構図を左右する同区で、議席死守を目指す。

 3期目に挑む西銘啓史郎氏(66)=自民=は3月1日から街頭で手振りを実施。昨年9月から毎月発行する手作りの議会リポートや、支援企業の朝礼に出向いてのあいさつ、自転車での地域回りなど、細やかな運動で地盤の旧真和志地区を中心に支持拡大を訴える。

 仲村家治氏(62)=自民=は地盤の小禄に事務所を設置。2期目を目指し、自らの足で地域を歩く地道なあいさつ回りを徹底し、支持基盤固めを狙う。実績などの広報活動に力を入れており、県議に当選後は毎年3回の議会報告を欠かさず、支持の浸透を図ってきた。

 再選を目指す新垣淑豊氏(48)=自民=は地盤の首里地域と、公設市場など中心市街地にアクセスが良い壺屋に事務所を構え、企業・団体などとの交流を強化する。保守系首長や市町村議、経済団体に加え中小企業有志の会などからも支援を受ける。

 6期目を狙う上原章氏(68)=公明=は、事務所を構える地盤の小禄を中心に支持拡大を目指す。街頭での手振りやあいさつ回りなど「基本」を漏れがないよう徹底。無党派層や若い世代にも政治に関心を持ってもらえるよう、政策と実績を丁寧に伝えていく。

 維新に合流した當間盛夫氏(63)=も6期目を目指す。事務所がある地元の小禄を重点的に回り、これまで積み重ねてきた支持基盤を「新たな気持ちで攻める」。平日は早朝6時半から、のぼりを立てた自転車で地域を走り、支持拡大に力を入れる。

【あわせて読みたい】

私たちの声を政治に届ける大切な手段の一つが、選挙です。でも、その仕組みやルールは多岐にわたり、実はよく分からないという人も少なくないはず。そんな選挙にまつわる疑問や「そもそも」に答えます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。