林官房長官は、パレスチナの国連への正式加盟を巡る決議案が国連の安全保障理事会で否決されたことについて、「適切な形で意思表示できなかったことは残念」と述べました。

林官房長官
「本来、パレスチナの国連加盟は、全当事国が受け入れ可能なタイミングで、安保理の採決に付されるべきであったと考えますが、いずれにしても安保理が適切な形で意思表示できなかったことは残念であります」

 林長官は日本が賛成票を投じた理由について、「パレスチナが国連加盟に係る要件を満たしている」としたうえで「和平交渉を通じた国家の樹立を促進するなどの観点を含め、総合的に判断した」と説明しました。

 そのうえで「わが国が中東地域に築いてきた独自の立場を最も効果的に活用し、和平プロセスの進展に貢献したい」と強調しました。

 国連の安全保障理事会は18日、パレスチナの国連への正式加盟を巡る決議案の採決を行いましたが、常任理事国のアメリカが拒否権を行使して否決されました。

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