「Z世代」という言葉を知っているだろうか。「Z世代」とは1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた若者のこと。デジタル技術やインターネットが日常生活に浸透した環境で育ったことから、SNSなどでの高い発信力を持ち、効率性を重視する、社会問題に対する関心が高いなどと言われている。

ちなみに、1960年代中盤から1970年代終盤に生まれた人は「X世代」、1980年代序盤から1990年代中盤に生まれた人は「ミレニアル世代」にあたる。

「Z世代」の声をまちづくりに生かそうと25日、秋田県潟上市で1つのプロジェクトがスタートした。その名も「Z世代活躍課」。若い世代の自由な発想で地域の活性化を目指す。

辞令交付式では、鈴木雄大市長からメンバー一人一人に辞令が手渡された。

潟上市の新たなプロジェクト「Z世代活躍課」は、若い世代に市政への関心を持ってもらうとともに、Z世代ならではの自由な発想を地域の活性化に生かそうと発足した。

市内に住む大学生や短大生、高校生のほか、市内の高校に通学する生徒も含めて20人が「課員」として活動する。

メンバーの1人のななさんは「将来潟上市の活性化に貢献できたらいいと思っていて、少しでも今から潟上市に触れていけるようにこの活動に応募した」と話す。

「Z世代活躍課」が何に取り組むかはメンバーがこれから話し合って決めるが、既にアイデアを温めている課員もいる。

 潟上市Z世代活躍課・たかこあさん:
「市内の施設のカードを設置して、潟上市に来た人に集めてもらって、潟上市の文化や歴史を知る手段になればいい」

 潟上市・鈴木雄大市長:
「今の意見はなかなか面白い活動。ダムカードみたいな感じ?」

 潟上市Z世代活躍課・たかこあさん:
「そんな感じです」

 潟上市・鈴木雄大市長:
「事業化できれば予算をつけてもいいと思っているので、ぜひ予算獲得も目指して頑張ってください」

課員は月1回程度集まり、地域に元気を与える企画や情報発信の方法などについて話し合う。

20人もの応募は、市の担当職員も想定外だったという。今後どんなアイデアが飛び出すのか、期待が高まる。

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