岩手県盛岡市に建設中の高層マンションについて、マンションが歴史ある街の景観を損ねる懸念があるとして、市民の有志による団体が街並みを守る条例の制定を求める要望書を7月25日、市に提出しました。

盛岡市紺屋町では東京の不動産会社「タカラレーベン」が2024年の春から高層マンションの建設を進めています。

その建設により歴史ある街の景観が損われる懸念があるとして、市民の有志は7月「盛岡の景観と歴史的建造物を考える市民の会」を立ち上げ、市などへの要望書を取りまとめました。

25日はメンバーがその要望書と賛同者151人の名簿を市の幹部に提出しました。

要望書では景観維持のためビルの高さを制限するといった条例の制定やマンション建設への意見を聞く市民アンケートの実施などを求めています。

盛岡の景観と歴史的建造物を考える市民の会 田口善政さん
「早急に市全体のあり方、紺屋町もどうあったらいいか方向性を定めた上で、何とか良好な方向に持っていっていただければ」

盛岡市都市整備部 滝村敏道部長
「大前提として盛岡市全体で見たルール、その上で地域地域のルールを考えることが大事と思っている」

市民の会ではタカラレーベンにも市民の合意が得られるまで建設を中断することなどを盛り込んだ要望書を郵送で提出していて7月末までの回答を求めています。

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