バスケットボールB2リーグ熊本ヴォルターズの筆頭株主「桜十字グループ」が新しいアリーナを民間主導で建設する計画をまとめたことが関係者への取材で分かりました。

計画ではヴォルターズの本拠地、熊本市西区の県立総合体育館を建て替える形で新アリーナを整備するということです。

複数の関係者によりますと、計画では、桜十字グループを中核として県内外から出資企業を募り特別目的会社、いわゆる『SPC』を設立。

約100億円をかけて新アリーナを建設し、完成後に所有権を熊本県に移譲する考えです。

その上で施設運営権として30年ほどのスパンで県から資金を受け取り、投資を回収する方式を検討しています。

Bリーグは2026年から新しい国内最高峰リーグ『Bプレミア』として生まれ変わる予定。熊本ヴォルターズは2030年からこのトップリーグに参入したい意向を示していて、参入条件の一つ「5000人以上を収容できる本拠地」をクリアするため、新アリーナ建設を進めたい狙いがあります。

桜十字グループの担当者はTKUの取材に対し、「県立総合体育館は上熊本駅近くで立地も良く、複合商業施設の展開も望めると考え計画を策定した。県と連携して新アリーナ建設の機運を加速させていきたい」と話しています。

【木村 知事】
「具体的なスキームまで考えられているのは初めて聞いた。これから提案するという話だが、今後の提案を期待したい」

木村 知事は26日の定例会見で、県としても「民間の活力を利用したスポーツ施設の在り方の検討を進めている」と話し、今後、議論の場で「プランがあれば話を聞きたい」と述べました。

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