インドで19日、下院(定数545)総選挙の1回目の投票が始まった。有権者数が10億人に迫る「世界最大の民主主義国」の政権選択選挙。投票は州や地域ごとに7回に分けて行われ、一斉開票は6月4日。1カ月半にわたる長期戦の幕が開けた。
選挙戦は経済成長を背景に、3期目を目指すモディ首相率いる与党インド人民党(BJP)が優勢を維持。これまで多数派ヒンズー教徒の取り込みに力を入れ、ヒンズー至上主義を色濃く反映した政策を推進してきた。 BJPは、州別最多の2億人超の人口を抱え、割り当て議席が多いウッタルプラデシュ州やモディ氏の出身地グジャラート州など北部や西部で強い基盤を持つ。伝統的に弱かった南部でもてこ入れを図っている。
1回目の投票はウッタルプラデシュ州の一部のほか、南部タミルナド州や北部ウッタラカンド州などが対象。(共同)
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