国から公設秘書の給与をだまし取った疑いがあるとして、東京地検特捜部が30日、自民党の広瀬めぐみ参院議員(岩手選挙区)の議員会館事務所など関係先に詐欺容疑で家宅捜索に入った。地元選出議員への強制捜査という事態を受け、広瀬氏が所属する自民党岩手県連関係者の間には動揺が広がった。
広瀬氏の秘書給与を巡る疑惑は3月に一部週刊誌が報道した。その際、広瀬氏はホームページで疑惑を「事実無根」と否定。県連の聞き取りに対しても、広瀬氏や秘書は疑惑を否定したという。
家宅捜索を受けて上京したという岩手県連会長の藤原崇衆院議員(岩手3区)はJR東京駅前で取材に応じ、「大変驚いている。本人とは連絡が取れない。本人から説明すべきだと思う」と話した。
広瀬氏の地元事務所がある盛岡市のビルには午前から記者らが集まり、推移を見守った。午後には捜査関係者とみられる数人が段ボール箱を抱えてビルの中へ入った。【釣田祐喜、佐藤岳幸】
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