フィリピンのマルコス大統領(右)との写真撮影に臨む自民党の茂木敏充幹事長=マニラのフィリピン大統領府で2024年8月2日(代表撮影)

 自民党の茂木敏充幹事長は2日、訪問先のフィリピン・マニラで、マルコス大統領と約45分間会談した。南シナ海で威圧的行動を繰り返す中国を念頭に、安全保障・防衛分野の協力深化を確認した。

 茂木氏は会談で「フィリピンは海で結ばれた隣国であり、基本的な価値と原則を共有する戦略的パートナーだ。4月には初の日米比の首脳会談が実施され、3カ国の枠組みによる協力も着実に進展している」と強調。会談後、記者団に「シングルイシューでの関係というより、ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国を巻き込んだ重層的な関係を作っていくことで一致した。このことが一番、印象的だった」と述べた。

 マルコス氏は、ドゥテルテ前大統領の親中路線を転換。冷え込んでいた米国との関係を修復した。日本との関係強化も進め、7月には自衛隊とフィリピン軍の相互往来を容易にする「円滑化協定(RAA)」に署名。2022年4月以来、2回目となる日比の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)も開催した。【加藤明子】

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