厚生労働省によりますと、国民年金の令和5年度の決算は、加入者数の減少に伴って保険料収入が減少した一方、国内外の株高や円安の影響で、運用収入が大幅に増えたことなどから、時価ベースで2兆544億円の黒字となりました。

また、厚生年金は、国民年金と同様に運用収入が大幅に増えたことに加え、高齢者や女性の就労が進んで、保険料収入も伸びたことなどから、45兆4646億円の黒字となりました。

黒字幅は、いずれも過去最大で、
▽国民年金の黒字は2年ぶり
▽厚生年金の黒字は4年連続となります。

この結果、令和5年度末の積立金の残高は、
▽国民年金が12兆5173億円
▽厚生年金が243兆478億円となり、
総額は、過去最高の255兆5650億円となりました。

厚生労働省は「積立金の増加は、将来の年金財政を安定させる効果がある。リスク管理をしながら、長期的な視野にたって来年度以降の運用方針を策定していきたい」としています。

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