核兵器の拡散を阻止すべきであると、ロシアや中国に強く訴えました。

来日中のアメリカの国連大使は初めて長崎を訪問していて原爆資料館を見学したほか、大学生などとも意見を交わしました。

長崎市の原爆資料館を訪れたアメリカのリンダ・トーマスグリーンフィールド国連大使です。

アメリカの国連大使が長崎市を訪れるのは初めてです。

国際連合米国政府代表部によりますと、「長崎の経験に焦点を当て、現地の人たちと交流したい」という大使の希望で訪問したということです。

大使は館長や被爆者の朝長万左男さんの説明を受けながら、原爆の熱線や放射線が人体に与える影響などを伝える展示を見て回ったということです。

大使
「今、原爆資料館で、言葉では言い表せないほどの惨状と生命の破壊を目にしました。それは核兵器が二度と使用されてはならないという強い思いを思い起こさせるものでした」

大使は「核戦争に勝者はいない、決して戦ってはならない」と二度繰り返し、次のように語りました。
 
大使
「私たちは世界のあらゆる場所で核兵器の拡散を阻止し続けなければなりません。そして核兵器を保有している国々は軍備管理を追求し続けなければならないのです。米国はロシアや中国との軍備管理協議に参加する意志があります。今すぐ、前提条件なしで、です」

このあと大使は核兵器の廃絶に向けた活動に取り組む、長崎の大学生などと意見交換しました。

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