ロシアを訪問していた鈴木宗男参院議員は4日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に出演。ロシアによるウクライナ侵攻について、「ロシア側は、『我々は、和平、停戦を望んでいる。それを拒否してきたのがウクライナだ』というのが基本的な考えだ」とした上で、「ロシアは困惑している。ロシアは、停戦の話し合いをしたいと様々なチャンネルを通じて言っている」と述べた。

鈴木氏は、日本時間の7月28日にモスクワ入りして4日間滞在し、ロシア外務省や漁業庁の政府高官らと相次いで会談した。

モスクワの状況について、鈴木氏は、「デパートの食料品売り場を見に行ったが、ものは豊富だ。ロシア経済は安定している」と述べた。

また、鈴木氏は、北方領土の元島民による墓参について、「枠組みは残っている。しかし、ロシア外務省から日本の外務省に対し、2022年9月5日をもってビザなし交流の廃止を明確に伝えている」と述べた。

その上で、「墓参したいなら、ロシアのビザを取って墓参してくれ、ロシアは受け入れるということだ。実際には実施の手段はない」と説明した。

日本政府は、ロシアへの渡航自粛勧告を出している。林官房長官は7月29日の会見で、「どのような目的であれ、ロシアへの渡航は止めていただくよう国民に求めてきている」と述べた。

これに対し、鈴木氏は、「通り一遍の表向きの話だけで官房長官が言うこと自体が、外交になっていない。ウクライナ戦争をやめさせる気持ちがあるのか。不可解だ」と反論。「議員外交は、こんな時だからこそやらなければいけない。政府で交渉している人がいるのか」と述べた。

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