林芳正官房長官は6日午前の記者会見で、6月の実質賃金が前年同月から1・1%増え、27カ月ぶりにプラスに転じたことについて「賃上げの明るい動きが明確になってきたと認識している」と述べた。
林氏は、プラスに転じた要因について「ボーナスなどの特別に支払われた給与が前年同月比でプラス7・6%と大きく増加したことが寄与している」と分析した上で、今後に向けて「賃上げの力強い成果が秋に向けてさらに表れる。労務費の価格転嫁をより一層図るとともに労働生産性の向上を全力で支援し、賃上げの実感を確かなものとしたい」と語った。
実質賃金を巡っては、2022年4月以降、過去最長のマイナスが続いていたが、春闘による賃上げや夏のボーナスで名目賃金が増加し、高騰する物価を上回った。【鈴木悟】
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