広島の被爆者団体の代表らは6日、広島市内のホテルで岸田文雄首相と面会し、来年開かれる核兵器禁止条約の第3回締約国会議にオブザーバーとして参加するよう要望した。広島県原爆被害者団体協議会(県被団協)の箕牧智之理事長は、同条約に関し「原爆を投下した米国と投下された日本で一緒に署名、批准してほしい」とも訴えた。

岸田首相は「核兵器のない世界に核兵器国をどれだけ近づけることができるかが、日本の具体的な取り組みだと思っている」と述べた。

首相はその後、同市安佐北区の原爆養護ホーム「倉掛のぞみ園」を訪問。コロナ禍を経て、入園者らが小学生らに対面で自身の経験を伝える活動を再開したことに触れ、「本当に心から敬意を表したい」と語った。

岸田文雄首相との面会で要望を述べる広島県原爆被害者団体協議会の箕牧智之理事長=6日午前、広島市中区

岸田文雄首相(右)との面会を終え、握手する広島県原爆被害者団体協議会の箕牧智之理事長=6日午前、広島市中区

被爆者の山崎時江さん(左)に花束を手渡す岸田文雄首相=6日午前、広島市安佐北区

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