長崎市の平和公園で9日に営まれる平和祈念式典のリハーサルが行われました。
式典をめぐってはイスラエルを招待しない決定に反発し、アメリカやイギリスが大使の出席を見送る意向を示したほか、複数の国が鈴木市長に再考を求めたことがわかりました。
午前9時から行われたリハーサルには、被爆者や遺族の代表、市の職員など約100人が参加しました。
原爆死没者名簿の奉安や、献水、献花などを本番と同じ流れで行い、立ち位置や動き、タイミングなどを確認しました。
平和への誓い 被爆者代表 三瀬清一朗さん(89)
「やっぱり願うのは平和。これしかない。それを平和への誓いで申し上げたいと思っている」
献花 遺族代表 高屋忠義さん(72)
「親父たちも『戦争だけは絶対止めないといけない』とそれだけ言っていた」「孫たちが戦争に行かなくていいように思いを込める」
式典をめぐってはアメリカのエマニュエル駐日大使とイギリスのロングボトム駐日大使など、7カ国の大使が7日までに出席を見合わせる意向を明らかにしました。
式典にイスラエルを招待しなかったことを受けた対応です。
また日本を除くG7=主要7カ国の大使が鈴木市長に対し、“招待を見合わせたロシアやベラルーシとイスラエルを同列に並べるべきではない”として、再考を促すレターを連名で出しました。
鈴木史朗 市長
「イスラエルの招待については政治的な理由ではなく、あくまでも式典の円滑な運営の観点から招待状を発出できない総合的な判断をさせていただいた。引き続き、そういった考え方を粘り強く、関係のところにお伝えし理解を求めていきたい」
鈴木市長はイスラエルを招待しない方針について、「開催が2日後に迫っているので再考する予定はない」としています。
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