立憲民主党の長妻昭政調会長は8日、日本維新の会が国会内で開いた年金改革に関する勉強会に「講師」として出席した。維新が立憲の幹部を勉強会に招くのは異例で、両党の政策の連携につながる可能性がある。
勉強会は、政府が7月に公的年金の財政検証結果を公表したことに合わせ、「ミスター年金」と呼ばれる長妻氏の見解を聞こうと維新側が企画した。長妻氏はオンライン参加を含めた約50人の維新議員を前に、自身が厚生労働相を務めた旧民主党政権が掲げた「最低保障年金の創設」が実現できなかった教訓などを振り返った。
維新の音喜多駿政調会長は勉強会後、立憲の幹部を招いたことについて「私も異例だなと思いながら、初めてやらせていただいた」と説明。「(長妻氏と)解決のアプローチは異なるが、今の年金制度のままでは危ないという危機意識についてはほとんど一致した」と語った。今後については「(立憲との)選挙協力の話につながるかどうかは分からないが、政策の連携には年金制度に限らず協力できるところは協力をしていく」と述べ、別のテーマでも立憲との勉強会を開く考えを示した。【源馬のぞみ】
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