岸田文雄首相は9日、長崎市で記者会見し、気象庁が「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表したことを受け、同日から出発予定だった中央アジアとモンゴルへの訪問を取りやめると発表した。「危機管理の最高責任者として念には念を入れ、少なくとも気象庁が地震の備えの再確認等を呼びかけている1週間程度は国内にとどまり、政府対応や情報発信に万全を期すべきだと判断した」と述べた。
宮崎・日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が8日に発生し、気象庁によると、南海トラフ地震が想定される地域では今後1週間程度、同規模以上の地震の発生確率が平常時と比べて数倍以上高まっているとされる。
首相は9日夕に政府専用機で長崎を出発し、12日までの日程でカザフスタン、ウズベキスタン、モンゴルの3カ国を歴訪する予定だった。【園部仁史】
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