岸田文雄首相は9日、長崎市で記者会見し、平和祈念式典にイスラエルが招待されず、日本を除く主要7カ国(G7)各国と欧州連合(EU)の駐日大使が参加を見送ったことについて「政府としてコメントする立場にない」と述べた。市主催の行事であることに言及した。

「各国外交団や長崎市側とは国際情勢の情報提供など様々なやり取りは行ってきている」と説明し「それ以上の詳細については控えたい」とした。

秋に開催する核兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)の交渉開始に向けた友好国との首脳級会合について、核保有国である米英仏の3カ国が参加を表明していると明らかにした。

「核兵器国を巻き込みながら、核実験あるいは核兵器(用)の物質の(生産)禁止といった取り組みを前進させていくことが重要だ」と強調した。

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