立憲民主党の枝野幸男前代表(60)は9日、任期満了に伴う党代表選(9月7日告示、23日投開票)について「私なりの選択肢を示し、広く国民、直接的にはサポーターの皆さんに問いたい」と述べ、立候補を表明した。お盆明けの21日にも記者会見を開き、政策などを発表する。国会内で記者団に語った。代表選への出馬の意思を明らかにしたのは枝野氏が初めて。(長崎高大)

立憲民主党代表選への立候補を表明する枝野幸男前代表=国会内で(佐藤哲紀撮影)

◆「まだ推薦人のお願いはしていない」

代表選には泉健太代表(50)が再選に意欲を示しているほか、野田佳彦元首相(67)の登板を期待する声も上がる。 枝野氏は、党内最大グループ「サンクチュアリ」(約30人)に所属。立候補に必要な20人の推薦人については「20人以上が期待できる状況だとは思っているが、まだ具体的に推薦人のお願いはしていない」と説明した。

◆2021年衆院選で議席減、代表を辞任

枝野氏は民主党政権で党幹事長や官房長官、経済産業相などを歴任。官房長官時代は、2011年に発生した東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の対応に当たった。 2017年、東京都の小池百合子知事が希望の党を立ち上げたことで当時の民進党が分裂したのを受け、立憲民主党を結党。2020年には、希望の党を源流とする国民民主党の一部議員らとの合流新党(現在の立憲民主党)の設立を主導し、衆参で150人の体制を築いたが、21年の衆院選で議席を大きく減らし、責任を取って代表を退いた。

報道陣の取材に応じる枝野幸男氏=国会内で(佐藤哲紀撮影)




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