兵庫県の元西播磨県民局長が斎藤元彦知事らを内部告発した問題をめぐり、県議会に設置された調査特別委員会(百条委員会)の理事会が9日、開かれた。斎藤知事が元県民局長の告発を公益通報にあたらないと判断して県の内部調査を進めたことについて、委員からは検証するべきだとの意見が上がり、百条委での調査対象とするか検討することになった。

 理事会は非公開で、終了後に奥谷謙一委員長が記者の取材に応じた。奥谷委員長は個人的な意見として「まずは(県の調査)手続きがどう進んでいったのかという事実をしっかりと確認することが先決。専門家を参考人として呼ぶなりして、その事実をどう評価していくのかアドバイスを受ける必要がある」と述べた。

 また、告発文書で指摘された、斎藤知事のパワハラなどの7項目について知っているかどうかを尋ねた職員アンケートは、5日午前時点で4568件集まっていることを明らかにした。アンケートの回答期限は8月14日で、23日の次回百条委で中間報告される予定。(石田貴子)

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