沼津市議会での発言をめぐり、懲罰処分を受けた江本浩二 議員が処分の取り消しを県に求めていた審決で、県は処分を取り消しました。

江本議員は2023年の本会議で「市の土地のタケノコを掘って利益を得ている」などと発言し「議会の品位を汚す」として議会から陳謝を求められたものの、拒否したことで出席停止処分を科されました。

その後、江本議員は「市の許可を得た上での行為」などと主張し、2023年11月、県に処分の取り消しを求めていました。

県は自治紛争処理員の審査を踏まえ、8月7日付けで議長による発言の制止など議会の中で品位を保持する対応が取られず、市議会の処分には「適法性は認められない」と処分の取り消しを決定しました。

一方で、発言自体は「不適切」として配慮と反省を求めています。

江本沼津 市議:
よかったな、一安心だなというのが本心です。私が主張してきたことをしっかりと沼津市議会においてテーマとして取り上げて、議論をして結論を出してもらいたい

決定を受けて沼津市議会の高橋達也 議長は「本人が発言の取り消しを拒否した経緯があり、適法性が認められないとしたことは甚だ疑問である。結果には従うが地方自治体の議会運営にも影響を与えるもの」と遺憾の意を示しています。

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