岸田首相の自民党総裁選不出馬の表明は、党内でどう評価されているのでしょうか。
自民党本部から、フジテレビ政治部・木村祐太記者が中継でお伝えします。
首相の突然の退陣表明には、賛否の声が入り乱れています。
お盆期間中で、多くの議員は地元に帰り、自民党本部は閑散としていますが、会見のあと、記者団の前に現れた首相の側近議員は裏金問題に触れ、「組織のトップとして責任を取ったのだと思う」と、涙ぐみながら語っていました。
議員の間では「驚いた」と戸惑う声がある一方、冷ややかな意見も多く、ある重鎮議員は、「情勢が厳しくなっていく中、判断したのだろう」と話していたほか、ある閣僚経験者も「岸田さんで選挙をやったら自民党は壊滅的になる。自ら引くのは当然だ」と突き放していました。
総裁選に向けての今後の動きについては、出馬に意欲を示してきた石破元幹事長らの対応が注目されます。
その石破氏ですが、訪問先の台湾で14日午後、総裁選への準備を進める考えを示しました。
一方、注目は、小泉進次郎氏や小林鷹之氏といった40代の議員の出馬があるかどうかで、2人の出馬を模索する若手議員たちの動きも活発化しています。
また、首相の不出馬に「極めて残念」とコメントした茂木幹事長も出馬を模索しています。
首相を支える幹事長の出馬は、「令和の明智光秀になってしまう」との批判もあった中、これで“光秀”になることはなくなり、出馬に向けた環境は整ったといえます。
これまでは、岸田首相が出馬するのかしないのか見極める時期が続いていましたが、もう誰がいつ手を挙げてもおかしくない状況になったといえます。
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