9月に行われる自民党の総裁選をめぐっては意欲を示している石破元幹事長をはじめ、女性初の首相にと期待が集まる上川陽子 外相などの名前が挙がっています。
自民党が変わる姿を国民に
岸田首相は8月14日の会見で、立候補しない理由について「自民党が変わる姿を国民に示す必要がある。政治とカネの問題をめぐり、組織の長として責任をとる」などと説明しました。
自民党のある重鎮議員は「情勢が厳しくなっていく中、判断したのだろう」と話しています。
また、ある閣僚経験者は「岸田さんで総選挙をやったら自民党は壊滅的になる。自ら引くのは当然だ」と話していました。
自民党の次期総裁とともに注目されるのが、衆議院の解散・総選挙です。
解散総選挙の時期は
そこで新総裁誕生によって政局がどのように動いていくのか、総選挙の時期や、静岡県内の注目の選挙区の動向などについて永井解説委員に聞きます。
―9月、自民党の新総裁 そして新首相が誕生して、すぐに解散・総選挙となるんでしょうか?
永井学 特別解説委員:
9月下旬に自民党の新総裁、そして新首相、新内閣が誕生した時の支持率がどうなのか、それと新総理の考え次第だと思う。
衆議院選挙は、政権選択選挙なので、内閣支持率が高ければ、そこで一気に解散して、勝って4年間の政権基盤を作るというのが常道と言われているので、そうなると、早ければ10月、遅くとも年内の解散・総選挙という可能性が見えてくる。
ただし、新内閣の支持率がさほど上がらなければ、2025年10月30日までの任期満了までの間に、支持率や実績をみながらタイミングを探ることになる。
静岡県内の注目の選挙区は
―小選挙区は県内8選挙区あるが、総選挙に向けての動きは?
永井学 特別解説委員:
各政党とも来月の総裁選直後、早ければ10月の解散を想定して動きを見せています。
まず、1区から4区までの中で、注目は掛川市や磐田市を含む3区です。
3区は、自民党の現職だった宮澤博行さんが自身の女性問題で議員を辞職し自民党も離党しました。
今のところ次回、無所属で立候補するとみられていますが、自民党県連は、秋の解散総選挙を想定して先週、後任に掛川市議の山本裕三 氏を選考しました。
立憲は現職・小山氏、維新も女性の新人を擁立しているが、やはり宮澤さんが無所属で立候補するのかどうかが注目される。
―5区から8区はどうでしょう?
永井学 特別解説委員:
まず5区ですが、現職の吉川氏が女性問題で自民党を離党し現在無所属で議員を続けていますが、次回立候補するのかどうか今のところ不明です。
ここは自民党の細野氏が毎回圧倒的な強さを見せているせいか立憲民主など野党も候補者を擁立できていないのが現状で、今後の野党の対応が注目されています。
―最後に、なんといっても8区は注目ですね?
永井学 特別解説委員:
8選挙区の中でも最も注目されるのが浜松市の8区と思う。
岸田首相が総裁選見送りの原因となった派閥の政治資金パーティー問題で、安倍派の重鎮として責任を負った塩谷氏が無所属でも立候補するのかどうかです。
お盆明けくらいには結論を出したいということだが、塩谷氏自身は無所属でも立候補する意向のようで、ひんぱんに街頭演説も行っている。
自民党としては塩谷さんが次も立候補するのであれば、新人を擁立しても自民票が割れるだけで勝ち目はないというのが一致するところで、すべては塩谷さんの対応次第。
―総選挙に向けては、総裁選後の支持率が注目されますが、菊地さんはどうご覧になりますか?
菊地幸夫 弁護士:
多少は上がるかもしれませんが、根本的に自民党が変わらないと支持率はそれほど変わらないのでは
―大山さん、現時点での期待は?
バレーボール元日本代表・大山加奈さん:
初の女性総理と言う声もあるようですが、同じ女性として是非なって欲しいと思う反面、性別に関係なく資質をフラットに見てもらいたいです
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