広瀬めぐみ参院議員(58)=岩手選挙区、自民党離党=は15日、公設秘書の給与を国からだまし取ったとされる事件に絡み、議員辞職願を参院に提出した。尾辻秀久参院議長は直ちに辞職を許可した。公職選挙法の規定により、同選挙区の補欠選挙は10月27日に行われる見通しだ。

辞職願提出後、広瀬氏は事務所を通じてコメントを発表し、「事務所の経費捻出のため、公設第1秘書の配偶者に公設第2秘書をお願いし、秘書給与から資金提供を受けたことは事実だ」と説明。その上で「軽率な行為だったと反省している。議員としての職責を全うすることは適切ではないと判断した」と辞職理由を説明した。

東京地検特捜部は7月30日、東京都内にある広瀬氏の議員会館事務所や自宅などを詐欺容疑で捜索。広瀬氏は同日、自民に離党届を提出し、受理された。

これに関し、立憲民主党の泉健太代表は党本部で記者団に「辞職は当然で遅過ぎだ」と批判。政治とカネの問題が相次ぐことについて、「自民の体質だ」と断じ、補選に候補を擁立する考えを示した。

広瀬めぐみ 参院議員

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