岸田首相が9月の自民党総裁選挙に出馬しない考えを表明したことについて、秋田県の佐竹敬久知事や各政党の県内組織の代表からは、驚きや厳しい声が聞かれた。

佐竹知事は14日、自宅で岸田首相の決断の一報を聞いたという。15日は報道陣の取材に応じ、「自民党の議員の不祥事を、しっかりリーダーシップを持って治める態度がない。政権が続いても良いことがないと感じざるを得ない」と語った。

自民党県連の御法川信英会長は、「ちょっとびっくりした。総理の重い決断であると重大な受け止めをしないといけないと思う」と驚きを口にした。

立憲民主党県連の緑川貴士代表は、「裏金議員に責任を果たさせることが本来のけじめで、表紙を変えたところで自民党の体質は変わらない」とコメントした。

国民民主党県連の村岡敏英代表は、「政治と金の問題を何一つ解決できず国民の信頼を失った結果」と話した。

日本維新の会県総支部の松浦大悟幹事長は、「岸田総理は防衛費の増額や原発処理水の対応など評価できる部分がある一方、裏金問題を解決できず、人の心が離れたように思う」と語った。

共産党県委員会の藤本友里委員長は、「裏金問題などによる政治不信の世論に押された対応だと思うが、顔を変えても自民党政治では良くならない。総選挙で政権交代を目指したい」とコメントした。

自民党総裁選は9月に行われ、臨時国会を経て、新たな総理大臣が誕生する見通し。

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