自民党総裁室の椅子=竹内幹撮影

 群馬県の山本一太知事は16日のブログで、9月の自民党総裁選に向け、「ポスト岸田」を巡る動きが活発化している同党内を海賊たちが活躍する人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」にたとえた。元自民党参院議員の山本氏は沖縄・北方担当相などを歴任する一方、漫画が掲載された週刊少年ジャンプを創刊号から愛読している漫画・アニメファンという。

 山本氏は岸田文雄首相が14日の記者会見で総裁選に立候補しない考えを表明したことについて、海賊王のロジャーが死ぬ間際に、自分の財宝を「ほしけりゃくれてやるぜ、探してみろ」と語ったセリフを思い出したとし、「総理の座か! 欲しけりゃ、手を挙げて挑戦してみろ‼ 総裁選にこの世の全てがある‼」と「意訳」。「岸田ロジャーは大航海時代(自民内の群雄割拠)を生み出すため、派閥を取り払った」との説も唱えた。

山本一太・群馬県知事=前橋市で2023年6月6日、田所柳子撮影

 ポスト岸田については、世界政府が公認した強い海賊「王下七武海」に当たるとして、「茂木(敏充)海賊団や林(芳正)海賊団、高市(早苗)海賊団、河野(太郎)海賊団、斎藤(健)海賊団等が虎視眈々(たんたん)と首相の座を狙っている!」と指摘。小林鷹之前経済安保担当相と小泉進次郎元環境相が有力者を脅かす若手の海賊たち「最悪の世代」に当たり、「革命軍の石破(茂)海賊団もワンピース(総理の座)の争奪戦に名乗りを上げた」とした上で、「自民党総裁選、ハッキリ言ってスゴク面白い!」と感想を述べた。【田所柳子】

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