日米韓3カ国の首脳は、それぞれの国の内政が流動化するなかで「引き続き共通のビジョンをそろえ、世界の最も大きな課題に立ち向かう」とする共同声明を発表しました。

 日本、アメリカ、韓国の3カ国の首脳は、去年8月のアメリカ大統領専用の別荘、キャンプ・デービッドでの会談から1年を迎えるのに合わせて、共同声明を発表しました。

 声明では、「我々がキャンプ・デービッドにおいて確立した原則は、類いまれな協力に向けたロードマップとなる」などとしています。

 去年8月の「キャンプ・デービッド原則」では、北朝鮮問題などに加えて中国なども念頭に安全保障上の脅威に対処する枠組みを打ち出していて、初めての共同訓練も行いました。

 3カ国の首脳は、仮に政権がかわっても安全保障分野での協力関係を長期的に継続するとして、少なくとも年に一度、首脳会談を開くことで一致しています。

 ただ、岸田総理大臣は、来月下旬の自民党総裁選挙への不出馬を表明し、アメリカのバイデン大統領も11月の大統領選挙への出馬を取りやめました。

 1周年の首脳声明の発表は、それぞれの内政が流動化し、首脳会談の開催も調整が難航するなか3カ国の関係が揺らぐことがないよう確認しておく狙いもありそうです。

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