お盆をはさんだ夏休み、国会議員は地元でどんな活動をしていたのか、シリーズでお伝えします。取材したのは衆議院議員の5人です。
立憲民主党の渡辺創議員は、有権者が政治から離れていく中で、必要なのは「与野党の緊張感」と、若い世代に政治参加を促していました。
「おはようございます。テレビ宮崎のオカファーエニス豪と申します。きょうはお忙しいところ宜しくお願いします。」
「こちらこそ、わざわざ日曜日にありがとうございます。」
8月4日、宮崎市の住吉地区交流センターでの支持者向けの集会。渡辺議員が話題の中心としたのは自民党の派閥をめぐる政治資金パーティーの問題でした。
(立憲民主党 渡辺創議員)
「与党と野党が双方が均衡して、競いあって、緊張状態を作れていれば、そもそもあんな政治資金の問題も起こらなかったと思うし、悔しい、情けない。」
集会で有権者からは農業、そして立憲民主党の政権交代への本気度について意見がでました。
この日、渡辺議員は午前10時から午後5時まで3カ所を回りました。通常国会は6月23日に閉会、国会のないこの時期は後援会事務所のメンバーと今後の活動を打ち合わせるのも大切な仕事です。
その合間に毎日新聞の記者から政治家に転身したわけを聞きました。
(立憲民主党 渡辺創議員)
「やっぱり記者というのは、世の中で隠れている、表面化していない問題も含めて。報道を通して皆さんに伝えて共有して思いを作るという仕事。諸問題などに最後まで直接的にかかわるというアプローチの仕方で、自分の社会でのかかわり方、生き方を模索できないかなと思ったのが政治家転身の最大の理由。」
2人の子供のお父さんでもある渡辺議員。記者から政治家へ。どちらも分刻みの仕事にこんな思いを口にします。
(立憲民主党 渡辺創議員)
「子どもが小さい時には、もっとたくさん過ごせるような時間を意識的にもっと作ればよかったというような思いがある。」
この日最後に訪れたのは宮崎駅前。渡辺議員は若者に政治に親しんでもらおうと、こうしたトークセッションを企画しています。
(大学生)
「母に連れられて市役所にいって投票した事が、初めに政治に興味を持った一番のきっかけ。議員さんとの出会いがすごく大きなきっかけになっているのかなと感じる。」
こうした集会場所へ移動する際のガソリン代や選挙事務所の維持費、スタッフの人件費などで、政治活動には費用がかかるとしながらも、渡辺議員は…
(立憲民主党 渡辺創議員)
「できるだけ多くの皆さんが参入して政治活動ができるように、政治になるべくお金がかからないよう模索すべきだと、しっかりと肝に銘じておくべき。」
自ら足を運んで、若者をはじめ有権者に政治参加できるよう促しています。
(立憲民主党 渡辺創議員)
「秋には自民党さんも我が党も、それぞれの党のトップを決める選挙を控えている。秋のアメリカ大統領選挙は非常に世界全体のありようを決めるうえで重要な政治的なメッセージが示される場面だと思う。」
野党議員としてどのように政権交代を目指すのか。
(立憲民主党 渡辺創議員)
「何が正解かわからない状況の中で、もがきながら必死でやるしかない。そういう夏。」
野党議員として宮崎1区を担う渡辺議員。有権者から政治が遠のいている今、与野党の緊張感は必要だと、何度も口にし、有権者の政治参加を考える夏となっています。
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