自民党の小泉進次郎元環境相(43)は、9月の党総裁選に出馬する意向を固めた。関係者が20日、明らかにした。小泉氏に対しては、知名度と若さから待望論が根強かった。総裁選では、小林鷹之前経済安全保障担当相(49)が既に出馬表明。40歳代の候補が2人となるのは異例だ。
同党は20日、総裁選の日程を「9月12日告示、27日投開票」と決定。選挙期間は現行ルールが設けられた1995年以降で最長の15日間となる。派閥裏金事件による深刻な政治不信を受け、活発な論戦で「党の刷新」をアピールしたい考えだ。
小泉氏は、純一郎元首相の次男。早くから将来の「宰相候補」と目され、世論調査の「次の首相」で上位の常連だ。無派閥議員らに影響力を持つ菅義偉前首相と近い。総裁選の対応を巡り、18日に「真剣に考え、判断したい」と語っていた。
総裁選には10人超の名前が取り沙汰されている。小林氏は20日、衆院議員会館の党所属議員の事務所を回り、支持を訴えた。石破茂元幹事長(67)は、出馬表明の時期について「自分の考えを多くの方に知ってもらう(最もいい)日はいつか検討している」と記者団に説明した。
河野太郎デジタル相(61)は、岸田文雄首相と首相官邸で面会。26日に表明する方向で調整している。茂木敏充幹事長(68)は、菅氏と会食。党内情勢について意見交換したとみられる。
小泉進次郎 元環境相
自民党議員にあいさつ回りする小林鷹之前経済安全保障担当相(右)=20日午前、国会内
記者団の取材に応じる自民党の石破茂元幹事長=20日午前、東京・永田町の同党本部
自民党の菅義偉前首相との会食に向かう茂木敏充幹事長=20日午後、東京都港区
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