酒井海幕長
「事故当時、ヘリコプター3機が潜水艦を捜索探知し攻撃する訓練を海上自衛隊の潜水艦に対して実施をしておりました。そのヘリコプター3機のうち2機が、恐らく空中において衝突したのであろうということが最も蓋然(がいぜん)性が高いというふうに考えております」
酒井海幕長は、訓練に参加していた別のヘリが「墜落した2機の状況を客観的に見れるような立場にあった」として、「この搭乗員から当時の状況について確認作業を行っている」と説明しました。
そのうえで、「機器の異常は確認されていない」としています。
一方、墜落したヘリ2機の機長について、松田拓也三等海佐と板村一輝三等海佐との氏名を公表したうえで、死亡が確認された隊員1人については「現時点で個人の特定まで至っていない」とし、残り7人の隊員の「捜索・救難」に全力であたる考えを強調しました。
また、これまでの捜索活動で複数の隊員のヘルメットや機体の一部などを回収しているということです。
ただ、機体が発見された場合の引き揚げについて酒井海幕長は、周辺海域の水深が5500メートルであるとし、「決して容易なオペレーションではない」との考えを示しました。
海上自衛隊は事故調査委員会を設置し、回収したフライトレコーダーの解析を急ぎ、事故原因の特定に務めていく考えです。
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