候補者乱立の様相を見せる自民党総裁選について、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏は「世代交代は年齢だけでなく政策の中身もしっかり見るべき」と指摘しました。

自民党総裁選で、菅前首相らが支援する意向の小泉進次郎元環境相が立候補する意向を固めたことを受け、党内で動きが活発化しています。

また、石破氏は24日、河野氏は26日に立候補の表明をする方向で準備を進めています。

そして小泉氏と同じく40代と若く、東大法学部を卒業し、ハーバード大学への留学経験もある元財務官僚の小林鷹之前経済安保相(49)も正式に出馬を表明し、「私の立候補が、自民党が本気で変わろうとする象徴」と語っています。


■「年齢だけでなく『考え方』の世代交代も重要」と橋下氏

関西テレビの「旬感LIVE とれたてっ!」にコメンテーターとして出演した元大阪府知事の橋下徹氏は総裁選への立候補を表明した小林鷹之前経済安保相について「考え方の世代交代はしていない」と持論を述べました。

【橋下徹氏】「昔は派閥単位で候補者を決めていたので、総裁選に手を挙げにくかったですけど、一応派閥がなくなったということで、皆が手を挙げやすくなったことは事実ですね」

「政治の世代交代は必要だと思うんですが、実は世代交代は『年齢』の世代交代だけではないんですよ。『考え方』の世代交代も重要なんです」

「小林さんと、ある番組で議論させてもらいましたが、実は小林さん年齢若いんですけども、『考え方』までは世代交代になっていないと思いました」

「ポイントはいくつかありますが、『ライドシェア』というタクシーに代わる自家用車で公共交通機関を担おうという取り組みについて、小林さんは『慎重派』なんです。小泉さんは『全面解禁』と言っています」

「それから『選択的夫婦別姓』これについても小林さんは『反対』なんですよね、他人に迷惑がかからないことであれば、個人の自由を認めてもいいじゃないかというのが、たぶん今の時代の流れかなと思うんです」

■「小林氏は社会保障改革について踏み込んでいない」と橋下氏

【橋下徹氏】「あとは、『政治とカネの問題』領収書を僕はすぐに公開すべきだと思うんですけども、自民党と維新の衆院議員では、「10年後に出す」っていう変な法律をつくったんですよ」

「小林さんはその法律に則るって言うんです。こんなのすぐ領収書出したらいいじゃないですかということで、僕は意外に小林さん年齢は若いけれども、以前の自民党の政治家が言っていることとほぼほぼ変わらないと思います」

「だから、社会保障改革についても踏み込んでないんです。給付と負担の問題ではなくて、違うことで『創薬か何かで対応していく』とかね、社会保障改革なんて待ったなしですよ」

「そういう意味では小林さんは、年齢は若いんですけど、考え方の世代交代まではなってないなということで、残念なんですよ」

「単に年齢だけで見てはダメだと思います。年齢だけじゃなくて、これから議論で、メディアの方もそこはしっかり追及とかしていかないといけないと思います」

自民党総裁選は、来月12日に告知、27日に投開票されます。

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2024年8月21日)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。