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 小泉進次郎氏(43)が総裁選への出馬の意向を固めたことで、「ポスト岸田」レースが目まぐるしく動き始めています。進次郎氏と河野太郎氏(61)の地元・神奈川は分裂の危機に瀕(ひん)しています。

■コバホークも神奈川 地元議員の選択は?

 出馬報道後に初めてカメラの前に姿を見せた元環境大臣の進次郎氏ですが、総裁選出馬を明言することはありませんでした。  一方、週明けには出馬表明するとみられているデジタル大臣の河野氏。自身のYouTube撮影を公開しました。 河野氏
「中身は内緒」  進次郎氏と河野氏は3年前の総裁選では、石破茂氏と共に「小石河連合」として密に連携してきました。 進次郎氏(2021年9月)
「河野さんが総理総裁になれば、日本も自民党も変わりますよ。そういう新しいタイプです」  2人のどちらを応援すれば良いのか、地元・神奈川が分裂の危機に瀕しています。 自民党・神奈川県連 ベテラン議員
「2人間違いなく出そうなんだよね。そうなると、頭悩ませますよね」  進次郎氏と河野氏の地元選挙区は、共に神奈川県。さらに、すでに出馬表明をしている小林鷹之氏は、同じく神奈川県出身の甘利明氏が高く評価しています。  まさに「三つどもえ」の様相に、神奈川県連や地元議員は頭を抱えます。さらに、地方票としての神奈川県連の投票の仕組みが分断を強めています。 自民党・神奈川県連 ベテラン議員
「うちは3票をトップが総取りだし、難しい判断だよね」  総裁選で党員らに割り振られている票のうち、神奈川県連が持っている地方票は「3票」。その地方票3票は、県連議員らの投票でトップになった人が「総取り」するシステムになっているといいます。 自民党・神奈川県連 ベテラン議員
「結論はまだ出てないけど、県連内が割れちゃうのも困るし…」

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■派閥ほぼなし…高市氏も来週出馬表明へ

■派閥ほぼなし…高市氏も来週出馬表明へ

 21日、自民党は総裁選に向けた動画やポスターを公開しました。「政治とカネ」問題などに端を発する自民党への逆風を少しでも跳ね返そうと、新しい総裁選をアピールします。 自民党 広報本部長 平井卓也氏
「派閥がほぼなくなった状況での総裁選ということで、まさに手加減なし、忖度(そんたく)なし、筋書きなしの総裁選になるなと」 進次郎氏(2019年7月)
「中泉のあとは『小さい泉』の小泉です」  人をひきつける演説で、圧倒的な人気を誇る進次郎氏。対する河野氏は、派閥に頼らざるを得ない状況にあると専門家は指摘します。 政治ジャーナリスト 田崎史郎氏
「河野さんはある意味で踏み切った。前回の総裁選で派閥に頼らない選挙をやって勝てなかった。今回は麻生派に頼った選挙戦。これはプラスになるかマイナスになるか微妙」  21日の深夜には、高市早苗経済安保担当大臣(63)が来週中に出馬表明する方向で調整に入ったことが分かりました。

■立憲・枝野氏「自民総裁候補とも競い合う」

 注目される自民党総裁選に対して、あえて近い日程で党の代表選挙を行うのは立憲民主党です。枝野幸男前代表が21日、正式に出馬を表明しました。 枝野前代表
「誰がイメージ良いかとか、誰が刷新感があるかとかではなく、この国のこれからの10年20年、どんな社会をつくるのかというビジョンで、私は自民党の総裁候補とも競い合いたい」

(「グッド!モーニング」2024年8月22日放送分より)

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・自民総裁選 展開読めず 9月12日告示 27日投開票決定・自民党総裁選「世代交代」求める動き…“2人の40代議員”目指すものは?・“ポスト岸田”加速 “コバホーク”小林鷹之氏 「応援は20人超」と自信・「派閥なき本命なき」自民党総裁選 ベテランも若手もこぞって出馬探る・小泉進次郎氏“出馬”でどうなる?早くもベテランに焦りも「世代交代が進みすぎる?」

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