自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)を巡り、小泉進次郎元環境相(43)が30日にも出馬を表明する調整に入った。小泉氏は、無派閥を中心とした中堅・若手のほか、非主流派に影響力を持つ菅義偉前首相から支援を受ける見通しで、出馬記者会見では党改革や憲法改正などを訴えるとみられる。
24日に地元の鳥取県で出馬表明する石破茂元幹事長(67)は23日、今回の総裁選について記者団に「最後の戦いになる。38年間の政治生活の総決算だ。国民一人ひとりに誠実に正面から向き合う、原点に戻って総決算の最後の戦いに挑む、そういう思いだ」と述べた。
出馬の意向を固めている林芳正官房長官(63)は23日、国会内で岸田派の国会議員ら約15人と会合し、出馬表明の時期などについて意見交換した。会合には、松山政司参院幹事長や根本匠元厚生労働相、小野寺五典元防衛相らが出席。官房長官として台風接近などの危機管理にあたる必要があるため、出馬表明の時期は慎重に見極める方針を確認した。
総裁選には計11人が出馬に意欲を示しており、このうち小林鷹之前経済安全保障担当相(49)が19日に出馬会見した。このほか河野太郎デジタル相(61)が26日に、高市早苗経済安保担当相(63)が来週にも出馬表明する見通し。
一方、茂木敏充幹事長(68)は23日、国会内であった茂木派の中堅・若手の会合に出席した。茂木氏は会合後、記者団に、出席議員から出馬要請を受けたことを明かした上で、「しっかり受け止めなければいけない。これまで『夏の間、よく考える』と申し上げてきたが、夏も終わる。近々、自分としての決断をしたい」と述べた。
斎藤健経済産業相は23日夜、経産省で記者団の取材に応じ、「総裁選を目指す決心をした。これからルビコン川を渡ります」と重ねて出馬に意欲を示した。推薦人確保については「やれます」と述べるにとどめた。【森口沙織、鈴木悟、加藤明子、福富智】
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