自民党の石破茂元幹事長(67)=衆院鳥取1区=は24日の自民党総裁選への出馬表明の場で、自身が勝利し新首相に就任した場合は、速やかに衆院解散・総選挙に踏み切る考えを示した。
石破氏は衆院選について、「全閣僚出席の予算委員会を一通りやって、この政権を何を考えているのか、何を目指そうとしているのかということを国民に示せた段階で、可能な限り早く信を問うべきだ」と語った。
その際には政治資金パーティー裏金事件を受けた党内処分について「処分が適正であったか党選対委員会で議論する」とした。「自民公認候補としてふさわしいか。基準を厳格に定めていくべきだ」と語った。
裏金事件などを念頭に、「自民党に対する不信がかつてのリクルート事件の時以上に高まっている」と指摘。「政治は変わる、自民党は変わる。それを実現できるのは自分だ」とし、信頼回復に向け政治資金の透明性向上などに取り組むとした。「ルールを守る政治、ルールを守る自民党を確立する」とも強調した。
エネルギー政策を巡り「原発はゼロに近づけていく努力を最大限に行う」とし、小水力発電の積極導入などに意欲を示した。選択的夫婦別姓に関しては、「選択的に姓を選べるというのは私はあるべきだと思っている」と前向きな姿勢を示した。
持論の「防災省」設立やシェルター整備なども訴えた。【川口峻】
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