老朽化が進む津久見市役所の新庁舎建設について移転先を問う住民投票が21日行われ、先ほど開票が終了しました。
その結果、当初の計画通りの「港の埋め立て地に新設」が賛成多数となりました。
今回、津久見市民に問われたのは建設から60年以上が経過し老朽化した市役所の移転先です。
「港の埋め立て地に新設する案」と「閉校した中学校と市内の2つの建物を活用する案」の2つの選択肢から選ぶ方法で行われました。
投票は午前7時から始まり午後6時に締め切られました。投票数が有権者の半数に満たない場合は住民投票は不成立となりますが、市の選挙管理委員会によりますと投票率は63.13%で成立要件を満たしたということです。
開票の結果、「港の埋め立て地に新設」が5770票、「閉校になった中学校などを活用」が2669票を獲得し、「港の埋め立て地に新設」が賛成多数となりました。
石川市長は21日夜の会見で、「市民の間で長年くずぶっていた案件の方向性が出たことは大きい。私が提案した第二中案が多くの方に賛同してもらえなかったのは残念。港案については今後の手続きを進めていき、8月には工事に入りたい」と話しました。
津久見市の市役所移転を巡っては当初、港の埋め立て地に建設する計画が進められていましたが、去年12月の選挙で当選した石川市長が閉校となった中学校などを活用する案を提示していました。
今回の住民投票はおよそ1600万円の税金を投じて行われていて、住民投票の結果について条例では「市議会と市長は尊重するものとする」としています。
住民投票は津久見市では初めて、大分県内では21年ぶりでした。
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