日本とアフリカ諸国によるアフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合は25日、東京都内で2日間の日程を終え閉幕した。2025年8月に横浜市で開く第9回首脳会合(TICAD9)に向けた連携を強化するため、閣僚会合で初となる共同文書を採択。国際法順守や法の支配を促進する重要性を盛り込んだ。

会合では、保健や気候変動、ビジネスなど幅広い分野で意見を交換。アフリカに対する歴史的不正義を解決するため、国連安全保障理事会改革が不可欠との認識で一致した。

安全保障分野での女性参画を促進するため、東アフリカ諸国を中心にした地域機構「政府間開発機構(IGAD)」を拠点に、日本政府が「女性平和人材育成イニシアチブ」を創設することを打ち出した。

上川陽子外相は閉幕後の記者会見で「会合で共有された経験やアイデアがそれぞれの国で実践され、その成果や課題がTICAD9で共有されることを期待する」と述べた。

アフリカ開発会議(TICAD)閣僚会合で共同記者会見に臨む上川陽子外相(右から3人目)ら=25日午後、東京都千代田区

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。