東京都目黒区の区長選は21日、投開票され、いずれも無所属で、現職の青木英二氏(69)が、新顔の前都議・伊藤悠氏(47)=国民民主、都民ファ推薦=、前区議の河野陽子氏(61)=自民推薦=、会社員の滝下隆行氏(41)、前都議の西崎翔氏(40)=立憲推薦、共産、社民、目黒・生活者ネットワーク支持=を破り、6選を果たした。投票率は36・21%(前回33・33%)、当日有権者数は22万7055人だった。
選挙戦で青木氏は、多選批判に対し、「3年で辞職して次の区長・区議選を同日にし、費用を削減、投票率をあげる」を公約に掲げ、「私しかできない最後の大仕事」と支援を訴えた。政党や国会議員の応援を受けず、町会や商店街との長年のつながりを生かし、車を使わずに約30地区を歩いてまわった。
多選を批判して挑んだ伊藤氏の街頭演説には、玉木雄一郎・国民民主代表や小池百合子都知事が応援にかけつけた。前区議・河野氏には、親類の河野太郎デジタル相ら現職大臣も応援演説をし、自民党区議団も後押ししたが、いずれも及ばなかった。滝下氏は知名度の低さで苦戦した。「古い政治との決別」を訴えた西崎氏は、街頭で人々にビラを手渡しながら対話を試み、立憲の野田佳彦元首相や蓮舫氏、共産の議員も応援して「野党共闘」で挑んだが、届かなかった。
区議補選(被選挙数1)も同日、投開票された。(中山由美)
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