大阪府箕面市長選で、現職の上島一彦氏(中央左)とともに街頭で支持を訴える大阪維新の会代表の吉村洋文・大阪府知事(中央右)=箕面市内で2024年8月24日、東久保逸夫撮影

 大阪維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は26日、大阪府箕面市長選(25日投開票)で、2010年の結党以来初めて維新公認の現職首長が落選したことについて、兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題が選挙戦に一定の影響を与えた可能性を示唆した。府庁で報道陣の取材に答えた。

 吉村氏は市長選の結果について「負けに不思議の負けなし。完敗の結果だ」とした上で、敗因については「予断になってもいけないので、まずは地元メンバーの声を聞きたい」と述べ、直接の言及を避けた。

 一方、自らが選挙戦の応援に入った際、パワハラ疑惑告発文書問題への維新の対応を巡り、「市民から『斎藤さんの件はやっぱりおかしいんじゃないか』という話を直接聞いた」と発言。21年の兵庫県知事選で日本維新の会は自民党と共に斎藤氏を推薦したが、「維新の知事ではないかと受け止められ、評価されることは当然ある。そこは否定するとやっぱり違うんだろうな」と述べ、改めて県議会の調査特別委員会(百条委)で真実を明らかにすべきだとの考えを示した。【東久保逸夫】

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