岩手県盛岡市は8月26日の市議会全員協議会で、2025年度以降の財政見通しを示しました。
年間の収支が14億円から20億円不足するという厳しい見通しとなっています。

盛岡市財政部 阿部俊之部長
「令和7年度以降、収支の差が約14億円から20億円の不足が見込まれ、大変厳しい状況が見込まれる」

盛岡市は26日の市議会全員協議会で、2025年度から5年間の財政見通しについて2024年度の当初予算をベースにした試算を示しました。

それによりますと給与改定に伴う人件費の増加などで2025年度以降の収支は年間で14億円から20億円の不足となり、2029年度末には市の貯金にあたる財政調整基金の残高が約13億円と適正な残高の目安の60億円を大きく下回るということです。

このため市では国や県の財源を最大限活用することや事業の選択と集中の徹底を図るなどの取り組みを進めるとしています。

議員からは人口の減少を反映していないとの指摘があり、市の担当者は今後反映させた見通しを示したいと述べました。

一方、26日は盛岡市の新庁舎について有識者などでつくる審議会が8月1日に内舘市長に答申した基本構想案が報告されました。

基本構想案では整備エリアが内丸とされていて議員から特に異論は出ませんでした。

市では9月から市民の意見を募るとしています。

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