立憲民主党の吉田晴美衆院議員(52)は26日、党代表選(9月7日告示、23日投開票)への出馬に意欲を示した。国会内で記者団に「永田町に染まっていない私たち1期生の視点、生活に密着した私たち女性の視点での代表選の論戦を喚起していきたい」と語った。代表選への意欲表明は女性議員としては初。泉健太代表(50)も同日、地方議員有志から出馬要請を受けるなど、立憲内で代表選を巡る動きが活発化してきた。
吉田氏は会社員、法相秘書官などを経て2021年衆院選で東京8区から出馬し初当選。現在は党国際局副局長などを務めている。26日、党本部であった代表選の事前説明会に関係者が出席。その後、吉田氏自身が記者団の取材に応じた。
吉田氏は出馬を模索する理由について「期数やジェンダーに関係ない、私たちの生きていることが素晴らしいということを体現する党であってほしいという思い」からだと説明。「1期生が出ることが永田町の常識では『まだ早い』と言われるかもしれない」とした上で「逆に余白もある。挑戦してみないことにはわからない」と語った。
今後、当選同期の議員らと連携し、出馬に必要な20人の推薦人集めを目指す。吉田氏は記者対応の後、国会内で小沢一郎衆院議員と面会し、出馬への意欲を伝えた。
代表選の事前説明会には吉田氏陣営のほか、枝野幸男前代表(60)▽泉氏▽野田佳彦元首相(67)▽馬淵澄夫元国土交通相(64)▽江田憲司元代表代行(68)――と、西村智奈美代表代行(57)に近い議員の関係者の計7陣営が出席した。
泉氏は26日、国会内で地方議員有志らと面会し、代表選への出馬要請を約100人分の署名と共に受けた。泉氏は「意欲を持って党の仲間たちと議論をし、(出馬への)準備を進めていきたい」と語った。
野田氏は26日、地元の千葉県習志野市で記者団の取材に応じ、11年の旧民主党代表選で自身をドジョウに例えて注目を集めた演説を引き合いに出して出馬への意欲をにじませた。「金魚ばかりに対してドジョウも必要」だと語った。
野田氏は11年代表選の演説で「好きな詩に『ドジョウが金魚のまねをしても仕方ない』というのがある。このルックスなので、首相になっても支持率は上がらない」と語った上で、「ドジョウらしく泥くさく政治を前進させる」などと訴え勝利した。
小沢氏も26日、自身が率いるグループの会合を国会内で開催。候補者が出そろった段階でグループとしての対応を決めることを確認した。【中村紬葵、安部志帆子、源馬のぞみ】
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