現職の辞職に伴う秋田県大館市の市長選挙が26日に告示され、新人3人による選挙戦が繰り広げられている。

大館市長選に立候補しているのは届け出順に、いずれも無所属の新人で、元大館市議会議員の日景賢悟候補、社会福祉士の麓幸子候補、元大館市議会議員の石田健佑候補の3人。

告示に先立って23日に開かれた公開討論会では、さまざまなテーマについて3人が考えを述べた。

【これまでの市政について】

 日景賢悟候補:
「市長が変わったからといって市民の生活がいきなり変わっては困るんです。私は市民の方々が何を求めているのか、これからどういう大館をつくってほしいのか、しっかりヒアリングする中で最大公約数を見つけていって、しっかりとした行政サービスとして提供することが市長の役割だと思います」

 麓幸子候補:
「福原市政の9年間は、残念ながら市民の声が届かなかった市政だなと強く感じます。継承ではなく刷新すべきだと思います。市民の要望についてはお金がない、予算がないということで切り捨てられる。市民の課題をちゃんと聞き、課題を解決するまち、市民ファーストのまち、そういうまちをつくって、私はよりよい大館をつくりたいと思います」

 石田健佑候補:
「五色湖のキャンプ場の整備、交流人口の拡大、こういう議論をしていて私思ったんです。こういう議論がいま必要なんだろうかと。こういう議論をしている間にも間違いなく一歩ずつ人口は減っているんです。定住人口を増やす、担い手を増やす、働き手を増やす、これが最も大館に必要だと私は確信しています」

【当選後の最優先事項】

 日景候補:
「産業の基盤が農業です。農業の所得向上のためには食品加工を作らなくてはいけない。その食品加工工場を造るためには、行政がしっかり後押しするべきだと思います」

 麓候補:
「秋田県で先駆けて教育無償化を実現して子育てしやすいまちにします。子どもと教育を真ん中にして医療福祉を充実させて、産業振興で若者が『ただいま』と戻ってくるまちにします」

 石田候補:
「新しい産業を、地元企業の皆さんも一緒に協力して生み出していく。地元だけでできないものは誘致してくる。子どもたちや孫世代とともに栄える大館を実現していきたいと思います」

大館市長選の投開票は9月1日。

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