兵庫県の斎藤知事の疑惑を告発した文書について、百条委員会の証人尋問で職員が、『告発者の処分の指示はあったものの真偽の調査の指示はなかった』と証言しました。
27日の記者会見で斎藤知事は、これについて質問を受け、「調査や手続きは、適切に行われたと報告を受けた」と述べました。
元西播磨県民局長は、斎藤知事のパワハラ疑惑などを報道機関に配布し、県の公益通報窓口にも通報しましたが、県は「事実無根」として、元局長を懲戒処分しました。
■知事は『告発者特定し処分』指示も『真偽の調査』指示せず 職員証言
関係者によると、百条委員会が行った証人尋問で職員が、「知事は人事当局に『告発者を特定し処分するよう指示したものの、告発内容の真偽について調査の指示はなかった』」と証言したことがわかりました。
その後、告発文について調査した人事当局が自主的に、告発文に名前があった幹部などに事実関係を確認したところ、「あるわけないやろ」などと否定され、十分な調査が進められなかったということです。
■「調査内容や手続きについて適切に行われたと報告受けた」と斎藤知事
27日午後の会見で記者から「告発文の真偽の調査をしなかったのか?」と問われた際、斎藤知事は「調査内容や手続きについては、適切に行われたという報告を私は受けて、そして決裁権者として最終的に決裁決定したということです。そこが私の今の見解になります」
「詳細なやり取りや、どういったことを報告を受けたかというのは、ここで答えるのは差し控えて、百条委員会で調査されれば、対応していきたいと思っています」と語りました。
斎藤知事への百条委員会の証人尋問は今月30日に実施されます。
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