9月の自民党総裁選に出馬する石破茂元幹事長(67)は28日、総裁選の討論会の運営について、各候補が語る政策テーマを「くじ」で決定することを提案した。得意の政策論争を「抜き打ちテスト」形式とすることで、報道各社の世論調査で「次の首相候補」のトップを競い合う小泉進次郎元環境相(43)との力量の差を際立たせたい狙いがありそうだ。東京都内での講演後、質疑応答で語った。
石破氏は小泉氏の印象を問われると「華やかでイケメンで、ワンフレーズポリティクスで、つかみは上手」と持ち上げた上で、討論会のやり方について言及。「年金なら年金、医療なら医療。その場でくじを引いて当たったものについて討論する」と提案した。今回の総裁選は10人以上が出馬に意欲を示す乱立模様で、討論会での1人当たりの発言時間が限られることによる「形骸化」が懸念されている。
石破氏は「最初からテストの答えを教えるようではダメだ」と強調。「そうした討論で(議員や党員などが)それぞれ判断をしていく材料は可能な限り提供してほしい」と語った。【川口峻】
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