台風10号の接近が自民党の総裁選の各候補の戦略にも影響を与えています。小泉元環境相や林官房長官は立候補表明を9月に入ってからと先送りにしました。

小泉元環境相は8月30日に自民党総裁選への立候補を表明するはずでしたが、予定を1週間先送りし9月6日に出馬会見を開くと発表しました。

また、政府の危機管理対応にあたる林官房長官や高市経済安保相も表明を9月に入ってからと先送りしています。

表明が他の候補と重なるおそれや活動を本格化させる時期がずれることで、陣営の戦略にも影響を与えそうです。

河野デジタル相:
おはようございます、いよいよ立候補しましたんでご支援よろしくお願いします

一方で、河野デジタル相は出馬表明から一夜明けた8月27日に同僚の議員などに支援を呼びかけていました。

唯一、派閥として存続した麻生派は27日の研修会で、会長の麻生副総裁が河野デジタル相への支援を示しましたが、派閥単位で河野デジタル相への一本化はしない考えです。

自民党・麻生太郎 副総裁:
河野太郎を同志として、しっかり応援していきたい。一致結束、(箱)弁当みたいに縛り上げるつもりは全くありません

また、政治とカネの問題を巡り石破元幹事長は「ルールを守る自民党が大前提だ」と述べたほか、小林前経済安保相は講演で、今国会で成立した政治資金規正法の改正は「まだ道半ばだ」と述べました。

一方で、静岡1区選出の上川外相は25日には20人の推薦人確保に自信を覗かせましたが、ここに来て推薦人の確保を急いでいるとややトーンダウンしています。

上川外相:
長いトンネルを一生懸命走ってきましたが、光が見えてきたような感じがします。これまで通り体当たりで出口に向かって一生懸命いまぶつかっています

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