自民党総裁選に立候補を予定する茂木敏充幹事長は幹事長の権限を別の党幹部に委嘱する方針だ。幹事長としての役割を担いながら総裁選に出馬すれば、党運営に支障が出たり、選挙の公平性を欠くとの指摘がでる可能性を考慮した。

岸田文雄首相(党総裁)に近く申し出る見通しだ。幹事長は党ナンバー2で党運営の全般を仕切る。2008年の総裁選で幹事長を務めた麻生太郎氏が立候補する際に業務を当時の細田博之幹事長代理に委ねたことがある。

石破茂元幹事長は28日、浜松市で記者団に「あらぬ誤解を招かないためにも(権限を)委譲するのはあるべき姿だ」と語った。

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