林氏 9月3日にも立候補表明へ

林官房長官は29日午後、自民党の根本元厚生労働大臣や石田元総務大臣ら旧岸田派出身の議員を中心としたおよそ20人と国会内で会合を開き総裁選挙への対応を協議しました。

このあと林氏は記者団に対し「官房長官として災害対応などにあたる中で、誰かが責任を持って仕事をしていかなければならないという思いがあり立候補の意向を固めた」と述べました。

その上で、台風の状況も見極めた上で来週3日にも記者会見を開き立候補を表明する考えを示しました。

茂木氏 9月4日にも立候補表明へ

茂木幹事長はみずからが本部長を務める党のGX=グリーントランスフォーメーションの実行本部の会合に出席しました。

夕方には総理大臣官邸で岸田総理大臣と会談しました。

この中で茂木氏は「地元や仲間からの期待も大きくそうした声に応えなければならない。立候補しようと思っている」と述べ、総裁選挙に立候補する考えを伝えました。

これに対し岸田総理大臣は「私も多くの人に出てほしいという話をしている。ぜひ頑張ってほしい」と応じました。

茂木氏は、台風の状況も見極めながら来週4日にも立候補を表明する方針です。

また、選挙の公平を期したいとして幹事長職の主な権限を別の幹部に委ねることを検討しています。

高市氏 9月9日に立候補表明へ

高市経済安全保障担当大臣は来月9日に国会内で記者会見を開き立候補を表明すると発表しました。

総裁選挙をめぐっては小泉進次郎氏も来月6日に記者会見を開き立候補を表明します。

上川氏 みずからを支持する議員らと会合

上川外務大臣は、議員会館の事務所で、電話をかけたり、議員と個別に面会したりするなどして支持を求めました。

また夕方からは、同じ議員会館内でみずからを支持する議員らと会合を開き、盛山文部科学大臣や、松島・元法務大臣、それにオンラインも含めて10人が出席しました。

この中では、推薦人の確保状況を確認し、出席者からは「女性初の総理大臣を誕生させたい」という声が出たということです。

会合のあと上川大臣は記者団に対し「チームが大きくなっている実感があり、力を得ているところだ。今はまさにラストスパートで、ゴールテープを切る直前までいっている。ゴールテープを切れるようあすも体当たりで活動していきたい」と述べました。

野田氏「『選択的夫婦別姓』進めていかなければ」

野田聖子氏は党本部で「選択的夫婦別姓」をめぐる党の作業チームの会合に出席しました。

このあと記者団に対し「30年間『選択的夫婦別姓』の実現に向けて取り組んできたが、党内でオープンな議論がなかった。今は夫婦が別々の名字であることに違和感がないという社会ができており、こうして議論できる。ここから一気呵成(かせい)に進めていかなければならず待ったなしだ」と述べました。

石破氏 鳥獣被害対策検討する会議に出席

すでに立候補を表明している石破元幹事長は、鳥獣被害の対策を検討する党の合同会議に出席しました。

このあと石破氏は記者団に対し「地方が衰退し山村の集落がなくなったことで、鳥獣被害が増えている。地方創生はもう1回地方に人が住めるような状況を作ることだ。地方に人が住み、営みがあることが大事であり、地方に雇用と所得を取り戻していくことが重要だ」と述べ、総裁選挙で地方を活性化する重要性を訴えていく考えを示しました。

河野氏 オリラジ 中田敦彦さんとYouTube収録

立候補を表明している河野デジタル大臣は、お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦さんのYouTubeチャンネルに出演することになり収録に臨みました。

このあと河野氏は記者団に対し「いろいろなネットメディアがあり、有効に使えるものもたくさんあるのでしっかり発信していきたい」と述べました。

また、自身が所属する派閥の会長を務める麻生副総裁が、河野氏を応援する考えを示したことについて「非常にありがたい」と述べました。

一方、収支報告書に不記載があった議員に返還を求める考えを示していることについて「『返納できれば前に進むことになりありがたい』という話も議員からいただいている。内向きの議論より世の中からきちんと信頼を得られるような議論にしたい」と述べました。

小林氏「世界をリードする日本を作りたい」

立候補を表明している小林鷹之氏は、北海道千歳市を訪れ砂糖の原料となるビートの畑を視察しました。

そして、地元選出の国会議員らから鹿に畑を食い荒らされる被害が深刻なことなどについて説明を受けました。

このあと小林氏は記者団に対し「北海道は食料安全保障の中心でありポテンシャルを引き出さなければならない。気候変動やさまざまな環境変化がある中、品種改良や技術開発などを北海道がどんどん引っ張っていってもらいたい」と述べました。

そして小林氏は札幌市で講演し「世界をリードする日本を作りたい。そういう思いで総裁選挙に臨みたい。国力を上げて暮らしを豊かにする経済、国を守る安全保障、この2つを支えるのがイノベーションであり、世の中に新しい価値を生み出していきたい。非常に厳しい選挙になると思うが志さえあれば壁を突破できるという思いだ」と述べました。

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