斎藤知事のパワハラ疑惑の真偽を調べる百条委員会で、30日午後、職員たちに対する証人尋問が行われました。
職員たちは知事が20メートル歩かされ叱責したことや、机を叩いたなどの行為について事実関係を認めました。
■知事から叱責受けた職員の証人尋問「(強い叱責は)社会通念上必要な範囲とは思わない」
30日午後1時から行われた百条委員会では、去年11月、県立考古博物館で知事の公務に同行し、叱責されたとされる東播磨県民局長の証人尋問が行われました。
局長は知事が公用車から入口まで20メートルを歩かされ厳しく叱責したことについて、事実関係を認めたうえで、「『なんでこんなところに車止めを置いたままにするのか』、と怒鳴られた。周辺にいた人たちは間違いなく気づくであろう声の大きさだった」などと証言。
「『我々の出迎えが遅れたからお叱りを受けた』という思いがあるので、その時にはパワハラという認識はしていない」としました。
その上で、百条委員会の委員から「強い叱責は業務上必要と思うか?」との質問されると、「社会通念上必要な範囲とは思いません」と答えました。
■知事のパワハラ「事実」と証言
また、午後2時からはまちづくり技術センター理事長の証人尋問が行われ、知事が机を叩いて叱責したことについて、「事実であります」と認めました。
当時の様子を振り返り、「(知事が)声を荒げていた。叩かれることが経験なかったのでびっくりしました」などと話しました。
委員からパワハラの認識を問われると、「指導上必要のない行為。叩く必要がない。
口頭で注意すればいい」「県全体の職務環境にそれなりに影響がある。(百条)委員会が全体を見る中でパワハラかどうか検討いただくことかなと思う」と述べました。
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